超低遅延マウス『OP1 8K v2』をレビュー。

引用:EndgameGear公式サイトより
Endgame Gear
OP1 8k v2
Amazon価格:¥14,960
はじめに
今回は、Endgame Gearから出ているマウスOP1 8K v2をご紹介しよう。
・49.5g
・超低遅延
・日本人に合いやすいサイズ感
・充電いらず
・滑りづらいコーティング
・カスタム可能なメインスイッチ
・有線なので人を選ぶ
・細さの観点から玄人向け
スペック
サイズ(全長×横幅×高さ) | 118.2×60.5×37.2mm |
重量 | 49.5g |
センサー | PixArt PAW3950 U+1F95A |
ポーリングレート | 最大8000Hz |
バッテリー | 有線故に無限 |
DPI | 最大30,000DPI |
カラー | ブラック/ホワイト/ダークフロスト |
価格 | ¥14,960 |
サイズ感
本体サイズは118.2×60.5×37.2mm。
Sサイズに分類される大きさ。
日本人には扱いやすいサイズ感になっている。
形状
公式の宣伝通り完全につかみ持ち特化の形状。

高さの頂点は真ん中ではなく後ろにある。
トップが後ろにあることのメリットは掴んだ時に手のひらによりフィット感がでること。
逆にかぶせ持ちをすると…
というか指や指の付け根を接地させづらいのでかぶせ持ちは不可能に近い。
クリック部分にくぼみは無く、好きなように中指人差し指を配置できる。
サイドの傾斜は緩やかな逆ハの字になっている。
GPROよりは傾斜があるがXM2程強くはない。
逆ハの字が苦手な人でも問題なく使えるだろう。

引用:EndgameGear公式サイトより
全体的に細いのもOP1シリーズの特徴だ。
一番くびれている箇所(センサー周り)の横幅は実測値54mm。
これは数あるゲーミングマウスの中でもトップクラスの細さだ。
この細さのおかげでよりセンサーに近い位置をグリップできる。
つまりまるでセンサーを掴んで動かしているような感覚を得ることができる。
これが細身マウスの最大のメリットだ(と思う)。
デメリットとしては、力みやすくなることだ。
マウスを手をすぼめるような形で握ることになり、力が入りやすくなってしまう。
力みが一概に悪いこととは思わないが、
脱力した状態から突発的に力んだり、力みの強さが毎回変わったりするとAIMの安定感に影響を及ぼしてしまう。
逆に脱力できればデメリットは解消できるので、
脱力エイマーの方、脱力エイマーを目指している方には是非手に取ってみてほしい。
持ち方相性
-かぶせ持ち-

先ほども言及したように合いません。かぶせられません。
かぶせ持ちをしたいなら他のマウスを探しましょう。
-つかみ持ち-

完璧です。パーフェクトです。ジャストフィットです。
つかみ持ちのために設計されているのだからそりゃ合いますよね。合わなきゃ困る。
手のひらに主張しすぎず母指球と小指球はしっかり支えてくれる。
-つまみ持ち-

あまり適していないといった印象。
持ちやすさはあるのだが、超軽量ではないので指に重さを感じる。
他のマウスとの比較
サイズ感や形状が近い他のマウスと比較していく。
まずはPRO X SUPERLIGHT 2cとの比較。

サイズ感は似ているが形状は全くの別物。
一番の違いはトップの位置。
GPX2cはトップが真ん中にありかぶせ系の持ち方もしやすい。
一方OP1はよりつかみに特化している。
GPX2cのレビューはこちら
次にHitscan Hyperlightとの比較。

Hyperlightはトップが中心やや後ろで、クリック部分にくぼみがある。
加えてフロントセンサーなので深めのつかみ持ちに最適化されている。
対してOP1は浅めのつかみ持ちから深めのつかみ持ちまで幅広く対応しているといった印象。
最後にAtlantis Miniとの比較。

全体的にシルエットは似ていてAtlantisの方が幅が広く見える。
が、実際に持つとAtlantisの方がグリップ幅が狭い。
その理由はAtlantisのサイドの逆ハの字の角度がとんでもないからだ。
指を使った微調整はせず、強いフィット感を求めているならAtlantisをオススメする。
逆にAIMの微調整やリコイルで指を使うならOP1の方がやり易いだろう。
OP1シリーズ比較
OP1 8K v2 | OP1 8K | OP1w 4K v2 | OP1w 4K | |
重量 | 49.5g | 50.5g | 58.5g | 58.5g |
センサー | PAW3950 U+1F95A | PAW3395 | PAW3950 U+1F95A | PAW3395 |
ポーリングレート | 8000Hz | 8000Hz | 4000Hz | 4000Hz |
バッテリー | 無し | 無し | 335mAh | 335mAh |
DPI | 30,000DPI | 26,000DPI | 30,000DPI | 26,000DPI |
通信 | 有線 | 有線 | 無線 | 無線 |
価格 | ¥14,960 | ¥12,980 | $119.99 現状日本未発売 | ¥14,800 |
他にも廉価版のOP1weやOP1 RGBなどがあるが今回は省いている。
有線モデルのOP1 8Kシリーズがそれぞれ2種、
無線モデルのOP1wシリーズもそれぞれ2種用意されている。
v2と無印の主な違いはセンサー。
価格はそこまで大きく変わらないので、今購入するのであればv2バージョンをオススメする。
OP1w 4K v2は近々日本でも取り扱いが開始されるだろう。
有線のメリットデメリット
今の時代に有線はちょっと…と思う人もいるだろう。
私自身も購入前はそう思っていた。
ので、お悩みの貴方に実際半年使ってみて感じたメリットデメリットを共有しようと思う。
・圧倒的な応答速度
・充電いらず
まず応答速度、これは圧倒的。
クリック遅延がほぼない。もはやリアルタイムで反応してくれる。
無線最速クラスが0.220ms前後なのに対し、OP1 8K v2は0.070ms前後。
文字通り桁が違う。
充電がいらないのも有線の魅力だ。
充電ぐらい暇な時にすればいいだろと思うだろうが、実際有線を使い始めると想像以上に快適。
もう無線マウスには戻れない…とまではいかないが充電って面倒だったんだなと思わされた。
・若干のケーブルの重み
・ローセンシは難しい
マウスに直接ケーブルが繋がっているので動かしたときにケーブルの重みは感じる。
これは有線である以上仕方がないことではあるが…
VAXEEの超優秀なマウスバンジーを使えば気にならないレベルになる。
もうひとつの問題点としては物理的に使えないセンシが存在することだ。
振り向き28cm前後で使用するとマウスを振るたびにケーブルがつっかかってしまう。
振り向き16cmの時は特にストレスを感じることなく動かすことができた。
主にローセンシを使用する方はなるべく有線は避けた方がいいだろう。
ビルドクオリティ
剛性はパーフェクト。
強く握っても軋みやたわみは起こらない。底面も頑丈だ。
コーティングも素晴らしい。
さらっとした質感でとんでもないグリップ力を発揮してくれる。
グリップテープは必要ない。
ボタンとホイール

引用:EndgameGear公式サイトより
メインはKailh GX メカニカル。
軽めで歯切れのいいクリック感になっている。連打がとてもしやすい。
どの位置で押してもクリック感がほとんど変わらないので様々な深さで持つことができる。
実はこのマウス、メインスイッチを簡単にカスタマイズすることができる。
スイッチパックに7種類のスイッチが入っており、好きなものに付け替えられる。

サイドボタンは少し固めでとてもはっきりとした押し心地。
位置に違和感はないが、細いので多少押しづらさはある。
ホイールは軽め。
ノッチ感は緩めで軽い力で回すことができる。
ホイールクリックはだいぶ硬め。
誤爆しないという意味では良いが、連打することは難しい。
センサー位置

マウス全体から見るとフロント寄り。
底面で見ればほぼ中央付近にある。
体感は中央センサー。違和感を覚えることはなかった。
マウスソール


引用:EndgameGear公式サイトより
付属のマウスソールは2種類で小型のものと大型のものがついてくる。
どちらもソールをつけたまま分解できるようにネジ穴部分が空いている。
エッジは程よく処理されている。滑りの早さはEsptiger Arc1ぐらい。
価格
価格は¥14,960。
有線マウスとしては高い部類だが、最近のマウス界隈だと良心的な値段といえる。
Amazonだと頻繁にセールされているので要チェック。
まとめ
今回は、OP1 8K v2を紹介してきた。
文字通り最強のスペックを兼ね備えた有線マウス。
小さめのマウスが好きで
有線に抵抗が無い方、チャレンジしてみたい方は是非手に取ってみてほしい。

・手が平均または小さめの人
・つかみ持ちユーザー
・スペックを妥協したくない人
・細いマウスが好きな人
・ローセンシプレイヤー(振り向き25cm以上は厳しめ)